私たち中里青果には大切にしている言葉があります。それは、『芋の唄』(いものうた)です。
『芋の唄』とは、中里青果の創業者である先代が命名した長芋の商標、ブランドです。
長芋に息吹を与え、青森県五戸町の長芋を日本中、そして世界中の消費者に知ってもらい、食べてもらいたい。という想いが込められています。
全国各地で生産されている長芋は、どこでも同じ味と思われることも否定できません。しかし、全国各地の長芋生産者は、独自の特徴、味を出すためにこだわりを持って生産に取り組んでいます。
もちろん、私たち中里青果も同様です。そのこだわりを消費者の皆さまへ知っていただきたく、『芋の唄』という言葉を大切にしているのです。
『芋の唄』ブランドは、誕生してから昨年で30年を迎えることができました。
これは私たちの想い、こだわりに共感を持っていただき、商品を愛していただいているお客様のおかげです。
この30年のお客様のからの信頼を更に積上げられるよう、これからも丁寧に正直に前に進んでいきたいと思っています。
私たち中里青果が長芋を生産する青森県五戸町は、肥沃で水はけの良い黒土の大地が広がっています。
これは、長芋の生産に非常に適した土地です。
長芋というのは、にんにくなどと一緒に「肥料食い」と言われる程、とにかく生産には栄養を必要とする考えが一般的です。
よって、たっぷりと養分を含んだ土は、長芋生産の重要な要素となります。
五戸町の土は、その昔、十和田火山により降り積もった火山灰土壌であると言われています。
この火山灰土壌が長年養分を蓄積し、肥沃な土壌の土台となっていると考えています。
私たちは、五戸町及び周辺地域に拡がる火山灰土壌からできた肥沃で水はけの良い黒土での長芋生産にこだわっています。
長芋の生育環境に大きく影響する「土づくり」。創業時から続く変わらない「栽培方法」。
そして、この「土づくり」、「栽培方法」へのこだわりに共感し一緒に汗を流してくれる「仲間」を大切にし、中里青果の長芋を育てています。
私たち中里青果は、長芋へ対する並々ならぬ愛情を持っています。
誰もが見ても立派と思うような太く長く育った長芋を収穫できた時は本当に幸せな気持ちになりますが、仮にそんな立派なサイズで収穫されなかった長芋でも意味を持って私たちの手に採られたと思っています。
例えば、直径が細く、長さも40センチ程度のサイズの長芋。一般的には規格外品として低い価値で取引されることが多いです。
しかし、私たちの園地では、収穫量の2%しか採れないプレミアムサイズなのです。
このプレミアムサイズの長芋は、繊維が細く、一般的なサイズの長芋に比べ歯応えが軽く、例えるとりんごのようです。私たちは、この特徴から漬物に最も適したサイズであることを知り、価値のある規格品と位置付けています。
どんなサイズの長芋でも強みがある。まるで人と同じではないでしょうか。
私たちは、地域に先駆けて加工施設の最先端化に取り組んでいます。
お客様への安心安全な食の提供は、社員の効率的な作業環境整備にも繋がります。
素材を活かしながらも、お客様へ新しい味を提供することは、
私たちが30年前から掲げる『芋の唄』の考え方、こだわりです。
こだわりの生産にて収穫した長芋をより良い状態でお客様に食べていただくため、様々な加工をおこなっています。
認証中のA-HACCP(青森県基準の衛生管理)から2021年中に国際基準のHACCP認証を目指し準備を進めています。
私たちの商品は、30年前より『芋の唄』ブランドとして提供しています。そしてこれからも変わらずに。